母娘の異常な愛情

寅年娘と辰年母、考えるところ

【映画】天然コケッコー

天然コケッコー [DVD]

若干ネタバレ…本筋ではないのですが、気になる方は読まない方がいいかもです。





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「田舎の方が好きだとわかったというだけでも勉強になったのお。」

東京へ修学旅行に来た田舎に住む中学2年生2人。熱心になるのは土産選びで、鞄の中がほとんど土産物だったことを「東京より田舎なんだな」と同級生に指摘された少女が戸惑っているところに言われた先生からの言葉です。

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わたしはこれを聞いて、旅に出かける自分に重ね合わせていました。30歳を境にわたしの中で、「土産重視か軽視か」と変わったことがあります。若い頃は重視でした。家族にはコレ、あの子にはアレ、という風に、土産を買いに来たのか!と言われることもありました。最近では、土産といっても、食べ物買って、みんなに分けるくらいです。

面白雑貨よりも食べもの。年取ったからだな、それか旅慣れてきたからかなと思っていたのですが、先の言葉を聞いて、感じていた違和感がなくなりました。


あるとき、同じ地にいても旅すること生活することの目線はちがうことに気づきました。それが30歳前後。旅したことを友人に伝える土産を探すことよりも、その土地の生活感を自身が楽しもうと思ったのです。その土地に住んでいたら、休日どこへでかけるかな、という目線で行き先を決めて、物を買う場合には、自分の日本での生活に合うものをみつけることに喜びを得ました。自分が気に入った生活用品(食べもの含む)をお土産にしています。それは、友人に配られ、それを喜んでくれる(ように見える)人とこれからも付き合っていきたいと思っている自分がいます。

あれ?これだと、田舎(出身地やいま住んでいる所)すき、というより、旅先でも自分の生活を重視する自分大好き人間ですね。まあ、いいですけれど。